【11月1日、11月2日、シシ淵付近で連日の山岳救助の発生】

シシ淵付近の岩場で転倒による捻挫と打撲により
歩行困難となった登山者がヘリコプターで救助される事態が連日で発生しました。

登山道の水で濡れた岩場は非常に良く滑ります。
しっかりとした登山靴を履いていたとしても、転倒の可能性が十分あります。
歩行の際はくれぐれもご注意して下さい。

また、崖から谷底への滑落となると大けがでは済まないことが多く、令和４年には死亡事故も発生しています。
大日グラなどの岩壁をくり抜いた道では岩場を伝って頭上から水が滴っていたり、足元に水溜まりが出来ていることがありますが
それを避けようとして岩壁に張られた鎖から手を離したりはせず、滑落死を避けるためにもしっかりと鎖を掴んだまま歩行してください。

大杉谷峡谷は中級者以上の登山道です。
山に入る以上、想定外の事態が発生する可能性は常にあり、
事故があった場合は全てその登山者の自己責任となります。

もし入山してから、自信の体力に自信がなくなってきたり、
心身が良好でなく歩行に不安が出てきたりした場合は、強行して登ろうとはせず、
またの機会に挑戦することも命を守る大切な一つの選択です。
時には諦める勇気を持つこともお薦めします。

今年度は大きな救出事案が無く、無事閉山を迎えられると安心していたところ、
3連休に連日の救出が発生したため、この場を借りて注意喚起をさせて頂きます。

11月24日の閉山まで無事、無事故でありますよう所員一同、祈念しております。

以上